セイルクロスをリパーパスしたカバン

使い終わったヨットのセイルクロスをリパーパスしたカバンです。ー「リパーパス」という単語は、英語ネイティブのお客さんから教えてもらいました。

ダクロンと呼ばれる白い色のセイルは小さなディンギーから大型のものまで広く使われていますが、これにも厚さがいろいろあります。

 

トートバッグに使用している、黒い繊維(これはカーボン)やベージュの繊維(これはケブラー)を使ったセイルは、大型の外洋レースに使われるハイテク素材です。軽量で、強度はすこぶる優れています。
ただし、コーティング素材ですので、折り曲げなどを頻繁に行うと、コーティングが剝離してしまいます。ハリがあり自立もしますので、カゴのような使い方をして欲しいと考えています。

 

ヨットのセイルは大量生産ではないので、入手するたびに、色々な種類があって、楽しみです。ケブラーとカーボンの使い方や、基布の色などなど。このセイルクロスは、文字通り、一点モノになってしまいます。


ダクロンの白いセイルは別にして、ケブラーカーボンのセイルは一般の人には馴染みがないので、実際に使われている写真を載せた方がいい、といろんな人のアドバイスをもらって、写真をおかりしました。世界的な海洋写真家添畑薫氏撮影のものです。



セイルクロストート

セイルクロスと革のトートサイド、底、上部まで革を使ったもの。
Mサイズで14,000円〜。


セイルクロストート018

白いダクロンに柿渋+弁柄で色をつけたモノを3-4日太陽の光にあてて、染料を定着させました。(太陽染色と呼ぶそうです)
ただ、いわゆる製品染め、後染めの繊維製品や、革と同じように、濡れると色落ちする可能性があります。
カラフルな商品は、ダクロンにスピネーカーを貼り付けたものです。

Mサイズで10,000円より。

セイルクロスショルダー

ダクロンと呼ばれる、一般的なヨットのセイルを使いました。白い色のセイル。

これもいわゆる"クリエイティブリユース"で、使い終わったものをいただいています。汚れやシワなどもあります。

ヨットのセイルなので水分は含まない撥水効果のある素材なので、水に漬けてもシワは伸びません。トートに使っているケブラーやカーボンを使ったセイルクロスは、値段は何倍もする高価なコーティングの素材ですが、頻繁に重なる折り曲げには弱く、折り目がつくような使い方をするとコーティングが剥げてしまう可能性もごくまれにありますが、こちらのダクロンはコーティング素材ではありませんので、ラフに使っていただけます。

ショルダーストラップの付け根のプラスティックジョイントは、革のショルダーバッグがDリングの使い方で実現しているのと同じように、ストラップの作り出す角度に追従するYKKのジョイントを使用しました。

商品番号○MK004

サイズ○約38x34x18(cm)。18,000円。


本体○使い終わったダクロンセール
革○牛のヌメ革や、グローブレザー

持ち手○ポリエステルやポリプロピレン・ナイロンなどのアウトドア用のロープ
縫い糸○シニューと呼ばれる蠟引きされたポリエステルやポリプロピレンの糸
カラーバリエーション○焦茶の革を使ったものもあります。
また、トートに使われる革も固く厚みがあるので、そちらを指定することもできます。赤や、緑の革もあります。その場合は、メールにてご連絡ください。値段は変わりません。

 

セイルクロスを使ったトートバッグ、ショルダーバッグのお誂えもできます。

セイルクロスは、使用する部位によって、一つひとつデザインが変わってきますが、
ある程度の指定をしていただく、お誂えもできます。
ご指定いただける部分は、
a.カバン自体のサイズ、
b.ベースの生地、
c.革、
d.持ち手
e.持ち手のサイズ。(3サイズです。1.手のひらで持つ、2.肘にかける、3.肩にかける)